アンチエイジング日本抗加齢医学会2019

 日本抗加齢医学会は、2001年日本抗加齢研究会として発足し、2003年4月に日本抗加齢医学会に改組、2006年7月には有限責任中間法人日本抗加齢医学会と法人化をいたしました。2009年5月に法人法の改正に伴い、一般社団法人日本抗加齢医学会と称し、今では6600名を超える会員を擁する学術団体として活動を続けております。
抗加齢医学に関する団体としては、基礎研究者から各科の専門分野の臨床医師が属する最大の総合団体に発展したと自負しております。
抗加齢医学(アンチエイジング医学)の研究は出生から死亡に至るまでの様々な過程で生じる現象を科学的にとらえる上で非常に有意義であり、その成果は生活習慣病をはじめとする様々な疾患を予防し、ストレスや疲労、免疫低下などの疾病発生促進因子を改善し、健康長寿の実現を可能とするものです。
 その内容は、遺伝子や細胞レベルから、動物やヒトの個体レベルまで幅広く、生化学、生理学、臨床医学などの医学系にとどまらず、化学、物理学、農学、薬学など広範囲にわたっています。
 一方で、これらの研究を利用した抗加齢医学(アンチエイジング医学)の実践は、栄養学、内分泌学を用いた補充療法と運動や休養などの生活習慣の改善によって可能となります。
このような、抗加齢医学(アンチエイジング医学)の臨床は、科学的根拠に基づく実証によってはじめて正しく認定することができるのです。日本抗加齢医学会が目指すものが、このような科学的根拠に基づく抗加齢医学(アンチエジング医学)の実践であります。
 21世紀型医療に求められる医療の基本の一つとなる抗加齢医学(アンチエイジング医学)を発展させ、加齢と抗加齢に関する様々なデータを集積・解析し、科学的根拠に基づく実証によって正しく認定し、抗加齢医学(アンチエイジング医学)を実践していくことを本学会の使命として、より一層国民の福祉貢献を目指した活動してまいります。
 
 

 

アンチエイジングは老化の原因を研究した結果、いつまでも若々しい身体を保つためには「抗酸化」「デトックス」「ホルモン補充」の3つの対策が重要だと考えます。

アンチエイジング3大対策

活性酸素から身体を守る「抗酸化」

老化原因の活性酸素からからだを守るために、積極的にコエンザイムQ10やビタミンCなどの抗酸化物質を摂りたいものです。なぜ、活性酸素が老化の原因になるのか、抗酸化とはどういうことなのかを説明していきましょう。

Q 活性酸素とは何ですか?

A

活性酸素とは、体内に入ってきたウイルスや有害細菌を殺して身体を守るものです。また、体内の酵素反応を促進し、細胞内での情報伝達の働きをする体内に欠かせないものです。しかし、体内に過剰に発生すると、細胞を傷つけ、身体を錆びさせ、がん、心筋梗塞、動脈硬化、脳卒中といった生活習慣病、シミ、シワといった肌老化、冷え性などの体調不良の原因になるといわれています。
喫煙、紫外線を浴びる、加齢、激しいスポーツをする、ストレスを感じるといった時に活性酸素は発生します。活性酸素は2つの酸素が結合するときに、電子が欠けて不安定な状態になり、周囲にある電子を奪い取ってしまうことにより増えていきます。活性酸素には電子の欠け方により、スーパーオキサイドアニオンラジカル、過酸化水素、ハイドロキシラジカル、スーパーオキサイドアニオンラジカルの4種類に分類されています。

Q 抗酸化とは何ですか?

A

抗酸化とは、活性酸素を無害な物質へと変化させる、細胞膜を強化して活性酸素に対抗するといった働きのことです。
人間の体内にもともと存在するSODという酵素やコエンザイムQ10といった抗酸化物質が活性酸素の攻撃から身体を守り、有機野菜から抗酸化物質を摂取しています。
しかし、環境汚染が進みストレスを感じやすい現代社会では、体内で作られる抗酸化物質や農作物より摂れる栄養素が減りつつあります。さらに、コエンザイムQ10は、20歳をピークにだんだんと体内で生産される量が減ってきています。

Q 抗酸化とはどのようなことをするのですか?

A

活性酸素の発生を抑えるには、抗酸化物質を摂るのが有効です。抗酸化物質には、コエンザイムQ10、ビタミンC、ビタミンE、ニンジンなどの緑黄色野菜に含まれるベータカロチン、ビタミンA、ピーナッツの皮や赤ワインに含まれるポリフェノールなどがあります。食品に含まれているほか、サプリメントもあります。
また、体内にEDTAなどのキレート剤を点滴する治療「キレーション」にも活性酸素の発生を抑える効果があるといわれています。

身体から毒素を排出する「デトックス」

大気汚染が進み、農作物には農薬が使用され、食品には人工の添加物や着色料が使われている現代社会。私たちは知らず知らずのうちに、身体の中に有害な毒素を取り込んでしまっています。それらの毒素は身体にどのような影響を与えるのでしょうか。

Q 毒素とは何ですか?

A

毒素には、廃棄物を焼却する際に排出されるダイオキシンといった有害化学物質や、大型魚に多く含まれる水銀、古い水道管で使われている鉛、農薬に含まれているヒ素、煙草の煙に含まれているカドミウム、食品添加物や殺虫剤など含まれているアルミニウムといった有害重金属があります。
これらの毒素が体内に溜まると、酵素の働きを阻害して、さまざまな体調不良を引き起こします。なんとなく元気が出ない、疲れやすい、眠れない、気分が落ち込みやすい、肌荒れといった症状が現れることがあります。しかし、病院で検査をしても何も疾患が見つからないときは、毒素が身体に溜まっている可能性があるのです。

Q 有害重金属が身体に溜まるとどうなるのですか?

A

有害重金属が体内に入ると、たんぱく質や脂肪に吸着して身体の中に蓄積していき、酵素とくっついて身体の働きを阻害します。
酵素は、特定のミネラルやビタミンと結合して、生命活動に深く関わります。食物を消化分解し吸収するための消化酵素、新陳代謝や免疫力を高める代謝酵素など、身体にとってとても重要な働きをしています。これらの酵素に有害重金属が結合して、酵素は本来の役目を果たせなくなってしまうのです。
その結果、細胞の新陳代謝がスムーズに行われず、体調不良や老化を促進します。また、有害重金属が体内に入ると、身体を守るために活性酸素が攻撃を始め、細胞を傷つけてしまいます。

Q デトックスの方法と?

A

イオキシンなどの有害化学物質、水銀や鉛などの有害重金属をからだの外へ排出することをダ「デトックス」といいます。
デトックスには、食事療法、汗をかく、デトックスサプリメントを摂取する、スパデトックスフットバスを使用するいったさまざまな方法があります。毒素の75%は便として、20%は尿として、3%は汗、2%は毛髪と爪から排出されますので、腸内環境を整え、便通をスムーズにしておくことも重要なデトックス法のひとつです。

デトックスの方法

加齢とともに不足するホルモンを補う「ホルモン補充」

加齢とともにホルモンの分泌量が不足し、さまざまな体調不良が個人差はありますが現れてきます。特に顕著に表れるのが、女性の閉経時に起きる「更年期障害」です。また、最近では男性にも更年期があることがわかってきました。更年期の体調不良はホルモンレベルが落ちることにより起きるため、足りなくなったホルモンを補充し、身体の不調を軽減する治療「ホルモン補充」療法が注目を集めています。

Q 加齢とともにホルモンバランスが崩れていくとは?

A

20代、30代前半のうちはホルモンは充分に分泌されています。しかし、それ以降は少しずつホルモン分泌量が減り、特に女性の45~55歳位の閉経時には、ホルモン分泌量が大幅に減ります。
ホルモンの分泌が減ると次のような症状が現れてきます。

●成長ホルモンが欠乏すると
体脂肪の増加、記憶力の低下、骨密度の減少、性欲の低下、免疫力の低下、毛髪の減少、筋肉量の低下、運動能力の低下など

●DHEA(女性ホルモン、男性ホルモンの前駆物質)が欠乏すると
肥満、性機能の低下、痴呆、骨粗鬆症、抑うつ感など

Q ホルモン補充の方法とは?

A

医療機関で血液や唾液からホルモン量を検査し、その結果によって不足しているホルモンを補充します。成長ホルモン、メラトニン、性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロン、性ホルモンの前駆物質のDHEAやプレグレノロン、甲状腺ホルモンなどが現在日本の医療機関で処方されています。クリームを塗布する、スプレー式、サプリメント、注射といった方法で実施されています。

以上のように、細胞を傷つけシミやシワといった肌老化だけでなく、ガンや生活習慣病をも引き起こすといわれている活性酸素の働きを阻止する「抗酸化」、酵素の働きを阻害する毒素を排出する「デトックス」、足りなくなったホルモンを補充して体調を整える「ホルモン補充」の3つの対策が老化に対抗する上で重要だと考えます。

アンチエイジング大賞

毎年アンチエイジング大賞の名に相応しい40~60代の著名人の中から、アンチエイジングネットワーク内で構成されたアンチエイジング大賞実行委員会にて選出。
その結果、「アンチエイジング大賞」の男性の部では、60歳でありながらCMやテレビドラマなどで活躍している舘ひろしさんが受賞。また、女性の部では、映画や大河ドラマなどで活躍している余貴美子さんが受賞し、会場に登場。
受賞後のトークショーでは、若く魅力的であり続けるために日々意識していることや、アンチエイジングの大切さについて、お二人に語っていただきました。